次世代リーダー養成プログラム紀行文「ハーバード研修」

毎年夏にアメリカで行われる「次世代リーダー養成プログラム」の紀行文をご紹介しています。

執筆者 高2男子

 

 このプログラムでは、夏休み真っ盛りに、ボストンにあるハーバード大学のキャンパスで生活することができます。過密とも言える充実したこの1週間は、高校時代の思い出となるばかりか、貴重な人生経験を提供してくれます。渋渋・渋幕二校の生徒がお互いに刺激し合う中で、好奇心をもって積極的に活動する仲間たちに出会うことができます。

1.研修日程

1日目  

 ニューヨークJFK空港にAM10時ごろに到着し、そこからハーバード大学があるボストンまで6時間ほどバスで移動します。夕方になって、やっとハーバード大学寮に着きますが、息つく間もなくキャンパスツアーに出発です。夕食は、趣のあるダイニングホールでバイキングをいただくことが出来ます。初日から僕たちはダイニングホールに座っている大学生、高校生に話しかけに行っていました。

泊まった寮の前にある広場。ハンモックもあって、とても開放的な空間です。

2日目 NYFC Filmmaking Session&マサチューセッツ工科大学(MIT)訪問

NYFC Filmmaking Session

 この日から5日間、午前中はニューヨークフィルムアカデミーで動画作成のグループ活動をします。6~7人の班ごとに社会課題を一つ決め、どのようにそのテーマを伝えるかをグループ内で議論した上で、数分間のショートフィルムを作成します。キャスティング、シナリオから撮影場所、撮影方法まで、自分たちで話し合って決めていきます。僕たちの時には、うつ病、いじめ、ポイ捨て、過労、歩きスマホなどのテーマが取り上げられていました。この企画では、動画づくりの面白さを実感しただけでなく、聴衆に分かりやすく、面白く伝えるにはどういった工夫が必要か、また、グループとしてどのように議論を進め、行動に移すかといったことを学ぶ機会が多くありました。

マサチューセッツ工科大学(MIT)訪問

 ハーバード大学のキャンパスとはうってかわって、現代的な建物が並ぶ、都会にあるキャンパスという印象を受けました。また、緑のある広場や、開放的なつくりの廊下が、日光が程よく振り注ぐ快適な学習環境を作り出しています。また、キャンパス内に点在するいくつかの図書館には、本棚はもちろん、デスクトップで作業しやすい空間が確保されていました。

3日目 ハーバード模擬授業

 ハーバード大学の教授が模擬授業を行ってくれます。地球の気候変動における経済学についての講義で、高校生向けに分かりやすく講義をしてくださっていました。一般生でも聞き取って理解することが出来ました。授業の最後には地球温暖化の緩和に関するゲームを行い、盛り上がりました。授業後には、写真のように教授の周りに集まって質問をして、その説明を聞いていました。

4日目 Senate immersion Module

 Edward M. Kennedy Institute では、アメリカ上院議会がどのような仕組みで機能しているのかを学ぶことができます。参加者はそれぞれ州代表として、上院議員になりきり、スクリーンに映し出される法律案に関して、自分の州の立場を考えて賛成か、反対かを考えていきます。立法機関について身を持って知ることができ、この研修の中でも特に印象深い企画でした。模擬国連に似通った部分もある活動です。

5日目 ボストンツアー

 この研修ほぼ唯一の観光イベントです。5~6人の班に分かれ、それぞれが行きたい所を考えて行程を企画していきます。ボストン美術館や、クインシー・マーケットなど、ボストンを代表する観光地を巡ることができます。これもフィルムメイキングと同じように、グループ活動の中でたくさんのことを学ぶことができました。

6日目 ファイナルプレゼンテーション

 日本人ゲストによる講演会が行われました。

2. 僕たちが次世代リーダー養成プログラムで学んだこと

 まず、普段僕たちが学校で学んでいることが「大学受験のための知識」「将来社会人になった時のための基礎知識」だとしたら、この研修で学べることは、「そういった知識を実際にどうやって他人に伝えるか」ということだと感じました。グループ活動や学生・教授との対話の中で、他人に自分の意見を伝える時になって初めて、自分が普段学んでいる知識がどれほどあやふやか実感します。また、当然英語で話さなければならないため、母国語である日本語でのコミュニケーションとは違い、自分があまり理解してないところをうまく誤魔化すことも出来ません。「自分の意見を相手に伝える力」と言うと簡単に聞こえるかもしれませんが、この研修はそういった自分の能力を改めて見つめ直すきっかけとなってくれます。
 また、この研修では、「参加者個人の努力量」がその人の充実度を左右します。この一週間で、人生に残る経験が多くあることは間違いありませんが、それらの機会をどう活かすかは自分次第です。実際、僕がこの研修で最も多くのことを学べたのは、ダイニングホールで一緒に食事をした学生の方々との会話の中でした。様々な国、バックグラウンドからハーバードに来た人々と、彼らの専攻について、自分たちの進路のこと、現在の社会課題などについて語り合う機会はとても新鮮でした。このように、この研修では、自分から主体的に動くことが常に求められています。

「たった一週間」ですが、だからこそ「充実した一週間」を過ごしたくはありませんか?

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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