ニュージーランド研修紀行文

中学3年生で行われるニュージーランド研修の紀行文をご紹介しています。

執筆者 高2女子(帰国生)

 大まかな行程としては、約2週間ホストファミリーと過ごしたのち、北部オークランドに行き、そこで班行程を終え、一泊してから帰るというスケジュールだった。

登校・研修

  ホストファミリーといる間は、日中には登校し、バディーと共に帰って夜は自由に過ごしていた。登校するといっても、すべての授業に参加するという訳ではなく、校外研修に参加したりもした。

 登校していた学校はMaeroa Intermediate Schoolという、ワイカトにある10から13歳の子供が通う学校だった。そこでは、二学年ごとにクラスが分かれていて、他にもマオリの家系の子供たちが希望すれば入れるクラスが別にあったりした。

 偶然にも私は両方のクラスに参加させていただくことができたが、マオリのクラスの方はしっかり基礎教養を習得しながらも、コミュニティを意識し、民族に配慮した教育を行っていたという印象だった。また、学校時間外のクラブ活動の中にもダンス部のようなイメージでカパハカ(マオリの踊り)を教えてくれる活動もあった。

 学校に通う子供の年齢層が少し低いこともあったかもしれないが、教室で勉強する時間と同じぐらい外で遊んだり体を動かしたりする時間も大切にしていた。毎日のようにドッジボールや水泳、ラグビーを楽しんでいた。他にも、教室で過ごす時間も、ただ勉強の意味で学ぶ場ではなく、オレンジやりんごなどヘルシーなおやつなら食べてもいいというルールもあって、健康的な習慣を促していた上に、グループワークが多く、それによって協調性を身に付けていた。日本とは全く別の教育方針で、自由に生き生きと学校に来ることを楽しみにしている子供が多かった。何日かに一度は大きな部屋に集まって歌を歌うための集会を開き、とりあえず声を出すことを楽しんでいた。

 

 ロトルアに行った日には、マオリの伝統的な踊りである「ハカ」を伝統的な造りの集会場のようなところで見せていただいたり、遊園地にあるようなアトラクションに乗ったりして楽しんだ。

 他にも、羊の毛刈りショーなども観賞させていただいた。羊は多くが狂暴で、飼っている人たちのパワーはすごかったという単純な印象だった。しかし、そのあとに写真撮影をしたときに羊に頭突きされたのはとてもよく覚えている・・・”(-“”-)”

 また、乗馬の体験もさせていただいた。かなり大型の馬や小さめなポニーなど、いろいろな馬がいて、安全に配慮して交代しながら一時間ほど馬の乗り方を教わってから散歩にいった。牧場の土地も広く、馬もよくトレーニングされていて、乗っているほうとしても安心感があって、楽しい時間を過ごせた。

ホストファミリー

 これらの研修は学校単位で行ったものだったが、他にもホストファミリーと過ごした時間も有意義なものだった。学校から帰ってきて、ガレージで踊ったりしながら、日本での生活やNZでの生活について語り合ったり、将来の夢について話したりした。ホストファミリーによって違いは多いと思うが、私が泊まらせていただいた家は私と楽しく話してくださったのでありがたかった。

 ホストファミリーは私に学びの場も設けてくれた。ホストマザーがマオリの方だったので、マオリの集会に連れて行っていただいた。そこでは、マオリの王様がいるとされている集落のような場所でたくさんの人が集まって歌ったり踊ったりしていた。他にも伝統的な装飾を纏った船を物凄い速度で漕いでいたのも印象的だった。

 その集会では、マオリの装飾品や食べ物が売られていたり、募金活動が行われていたりと様々な催しが開かれていて、それによってコミュニティーを確立していたのが印象的だった。また、他のコミュニティーとの交流も行っていた。ハワイからの子供たちを招き、「兄弟」として共に踊っていた。参加者はみな嬉しそうに親戚と交流するなどしていて、とても新鮮な雰囲気だった。

 マオリの食べ物は深い歴史をもっている。ホストマザーのお母さま(ホストグランマザー?)にも伝統料理「ボイルアップ」を作っていただいた。水菜のような野菜、じゃがいもと豚の肩肉を煮込み、中に小麦粉を練ってつくったお団子が入っていた。味付けはシンプルで、食べやすかった。

 ニュージーランドの方はみんな家族を大切にしていたのも覚えている。例えば、私がNZに到着したその日に、道路を挟んで向かい側に住んでいたおばあちゃんがブラウニーを焼いてくれて、その夜には流行っていた映画を従妹と共に見せていただいた。他にも私のためだけにボイルアップを作ってくれたりと、毎日ひたすらにホスピタリティーを感じていた。

オークランド研修

 基本的にニュージーランドでの研修は、行った学校単位での行動が多かったが、オークランド研修に関してのみ、班別行動が認められていた。

 オークランドでの行動は班によってだいぶ差があったが、観光をしたり、買い物に行ったりしている人が多かった。携帯電話を使って連絡を取り合うのがかなり難しいために、海外での班行動はかなりリスキーに感じられたが、ほとんどの班は行程に沿って班行動できていた。

 私の班では、パーネル通りという名の少しレトロな雰囲気の通りを散策し、近くの教会に行った。その教会はステンドグラスが綺麗で、土地が広いこともあり、見てよかったと思えた。

 その後は市の中心部に戻り、お土産やお菓子を買っていたが、オークランドで海が綺麗だったのも印象に残っている。3月で天気がよかったこともあり、海辺でアイスクリームなどを食べている人も多かった。

 

その他

 ペットを飼っている家が多かったのも印象に残っている。車でちょっと出かけると、どこに行っても犬や猫がいて、私が泊まらせていただいていた家にも可愛い猫が2匹いた。おばあちゃんの家には犬と猫が1匹ずついて、どのペットもとても人懐っこかった。家や庭が広いのもあると思うが、それ以上に「動物はどこの家にもいるものだ」と思っているような感覚だった。

 NZでは自然が豊かだったのも覚えている。休みの日にホストファミリーに連れて行っていただいたブライダルフォールズ(ラグラン)は、下から滝を見る景色もきれいだったが、それと同じぐらい上から見下ろしたときに一面に広がる緑の風景も印象的だった。

 同じくラグランは海もきれいで、釣りをした後に名物フィッシュアンドチップスを食べた。イギリスのフィッシュアンドチップスとは違って、ミントピーの付け合わせがなかったものの、白身魚のフライにポテトを合わせたスタイルは同じものだった。

 

 滞在期間は二週間と短かったものの、人も自然もたくさんのことを学ばせてくれた。ホストファミリーとの生活の中でも学校生活でも新しい文化に触れることができ、またいつかニュージーランドに行きたいと思わせてくれた。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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