英語ディベート

「英語ディベート」とは、ある議題についての討論を英語で行い、勝敗を決める競技です。ここでは、英語ディベートの世界大会で優勝した日本代表チームの主要メンバー、梶谷さんと金さんへのインタビューをご紹介します。
ここでは、英語ディベートプレーヤーとして世界で活躍されている梶谷さんと金さんにお話を伺います。よろしくお願いします!

高校3年生の梶谷凜奈です、よろしくお願いします!

同じく高校3年生の金世和です。よろしくお願いします。

お二人は、英語ディベートの世界大会に出場されていると伺いました。
そもそも、英語ディベートとはどのようなものなんでしょうか?

賛否が分かれる論題について、2チームが否定の立場と肯定の立場に分かれて、英語で交互に意見を主張するという競技です。
勝敗は、第三者視点から見た「ジャッジ」によって決まります!

チームの人数は2人から5人程度がほとんどで、僕たちが日本代表として世界大会に出場した時は他のメンバーもいました。

なるほど。改めまして、全国大会優勝、世界大会非英語圏部門優勝おめでとうございます!
大会では、どのようにディベートが行われるのでしょうか?

英語ディベートには、「即興型」と「調査型」の二通りの競技方法があるんです。即興型では、試合の直前(15-60分前)に、論題と、自分のチームが肯定否定どちらの立場で戦うかが発表されます。

まさに「即興」でディベートを行うんですね…!

そうなんです。
即興型では、基本的に準備にインターネットを使うことはできないので、日頃から吸収している知識とロジックで試合を進めていきます。一回のスピーチは5分〜7分程度です。また、大会では、予選・決勝トーナメントで全て異なる論題がその都度発表されます。世界的には即興型の方がメジャーですね。

一方の調査型は、大会当日よりも前に論題が発表されます。発表の時期は大会の数週間前、大会によっては半年前ということも…!
データで主張を補強できるので、インターネットや文献、外部の人を頼りにとにかく調査を重ねます。主張・反論ともに、ロジックはあってもエビデンスがないと基本的にジャッジは取ってくれないので、リサーチが鍵になります。

一回のスピーチは2〜5分程度と即興型より短めですが、原稿を事前に書き出しておけるので、簡潔さも重要になってきます。大会では、事前に発表された同じ論題を何試合も繰り返します。

なるほど…
即興型では日頃の積み重ねが、調査型では事前調査でいかに論理的な主張を裏付けとともに組み立てられたかが問われるんですね。

そうですね。双方とも、多角的な視点を必要とする競技です。

そうなんですね…英語ディベートについてあまり詳しく知らなかったので、とても興味深いです!
…少し失礼なことを言ってしまいますが、英語ディベートはあまり有名な競技ではないかと思います。お二人は、どのようにして英語ディベートと出会ったのでしょうか?

私は、English Debate Clubの顧問の先生に英語の授業を教わっていたことがあって、そのとき勧誘されたことがきっかけで英語ディベートに出会いました。顧問の先生には今も感謝しています!

僕は、英語ディベートの世界大会を見学したことがきっかけでEnglish Debate Clubに入りました。
世界大会ではハイレベルな戦いが繰り広げられていたのですが、それを見ていた僕に、顧問の先生が冗談で言ったんです。「金にはこんなにレベルの高い討論はできないな」、と。
それが悔しくて、先生を見返してやろうという気持ちで英語ディベートを始めました。

そんなドラマがあったんですね…!
渋幕のEnglish Debate Clubは帰国生・一般生に関わらずたくさんの生徒が優秀な成績を収めていることで有名なので、渋幕ならではの出会い方だったのかもしれませんね。
今では世界的に活躍されているお二人ですが、英語ディベートに抱いている特別な思いはありますか?

私にとって一番大きいのは、英語ディベートを通して視野が広がり、世界の見方が変わったことですね。存在すら知らなかったような社会問題について考えるきっかけを得ることができたのは、英語ディベートに出会えたからこそだと思います。
英語ディベートは確かにマイナーな競技ですが、とにかくアツいです!この競技に出会えてよかったと思いますし、チームで協力して戦う意義ややりがいを感じています。
私にとっての英語ディベートは、高校生活の青春であり大部分を占めるものです。大学に入っても続けていきたいな、と思っています!

僕が英語ディベートをやってきた3年間を100とすると、実は90は楽しいものではありませんでした。それは、僕にとっての英語ディベートが、いつの間にか「やるのが当たり前」になっているからです。英語ディベートは、それほどに僕の高校生活の大部分を占めているものなんです。
3年間の活動のおかげで、僕は昔よりもずっと物事を深く論理的に考えるようになりました。英語ディベートでは人が変わりますし、その経験があったからこそ今の自分があると思っています。
大会などを通じて国内外の多くの人と交流を深める機会を得ることもでき、僕の高校生活は英語ディベートのおかげでとても有意義なものになりました。

お二人にとって、英語ディベートとの出会いは人生を大きく変えるものとなったのですね…!
今も英語ディベートプレーヤーとして活躍されているお二人ですが、活動にあたって「渋幕生でよかった」と思うことはありますか?

そうですね…英語ディベートの世界では実はあまり所属する学校は関係ありません。肩書よりも、チームとチーム、個人と個人の対話が重要になってくるからです。
強いて言えば、試験期間中や受験前の大事な時期でも、制限をせずに自由に活動をさせてくれる環境は本当に恵まれているな、と思います。高3の夏まで活動ができたのは渋幕のおかげかもしれません。

English Debate Club自体、同好会から部に昇格したのはとても最近のことなのですが、この2年間で部活自体が急成長していて、どんどん良い環境になってきていると思います。大会出場の際には数日から数週間にわたる海外遠征をすることもありますが、学校からのサポートは手厚いですし、功績を垂れ幕などで讃えてもらえることもモチベーションアップにつながるのでありがたいと思っています。

垂れ幕ちなみに、こちらが現在も学校の正面に飾ってある垂れ幕です。お二人のすごさがよく分かりますね…!
では、最後になりますが、お二人からこのページを閲覧してくださっている皆さんへメッセージをお願いします!

何よりも、もっとたくさんの人に英語ディベートについて知っていただけたらな、と思います。
そもそも「ディベート」というだけで近寄りがたいのに、「英語」と聞くと怯んでしまう人も多いかと思います…。ただ、実際は口喧嘩のようなイメージとは異なり、対話的な要素が強い競技です。人を選ぶ競技のように見えるかもしれませんが、おしゃべりが好きな人、論理的に考えるのが好きな人、国際問題に関心がある人、みんな向いています!

ちょっと現実的な話をすると、大会によっては「帰国制限」なるものを設けている運営もあり、どんなに帰国生がいたとしても、一般生がチームにいないとそもそも大会に出られないということもあるんです…英語の得意不得意に関わらず、少しでも興味を持っていただけた人はぜひ英語ディベートの世界に足を踏み入れてみてください。

特に、これから渋幕に入学したいと考えてくださっている皆さん、合格したらぜひEnglish Debate Clubを見学しに来てください!帰国生も一般生も大歓迎です!

僕たちは卒業してしまいますが、これからもEnglish Debate Clubは精力的に活動していきます。これからも僕たちやEnglish Debate Clubをよろしくお願いします!

梶谷さん、金さん、お忙しい中快くインタビューを受けていただいて本当にありがとうございました!インタビュアーは槐祭online部の髙橋なつみでした。閲覧ありがとうございました!

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